オンライン世界会議-核兵器廃絶、気候危機の阻止と反転、社会的経済的正義のために
(日本語通訳版) 2020年4月25日

原水協通信 On The Web より転載

オンライン世界大会
核兵器廃絶、気候危機の阻止と反転、社会的経済的正義のために
【動画】日本語同時通訳
(*通訳内容は公式訳ではありません)
2020年5月2日(土)
午前9-11時:ニューヨーク/ボストン/ワシントン
午後3-5時:中央ヨーロッパ時間
午後10時-12時:東京

主催者の声明
世界大会:核兵器廃絶、気候危機の阻止と反転、社会的経済的正義のために
2020年4月25日

公正な世界、社会、気候を実現し、核兵器も戦争もない世界を

 2020 年 1 月 23 日、「アトミック ・ サイエンティスツ」誌は 、 同誌を象徴する「終末時計」の針を深夜 100 秒前に進めた。 13 名のノーベル賞受賞者たち による 核兵器と気候危機の実存 的 危険 についての劇的な警告である。

 広島と長崎への原爆投下と、世界に広がった「二度と繰り返すな」の叫びから75年、われ われは、被爆者の警告を決して忘れてはならない。
 第二次世界大戦の終結と「ファシズムを、戦争を繰り返すな」の誓いから75年、われわれ は、確固としてこの決意を守り続けなければならない。
 戦争に終止符を打つために国際連合を創立してから75年、国連憲章と誓約を守らなければ ならない。
 核軍備競争の停止と核軍備撤廃の達成を目的とする核不拡散条約(NPT)の発効から 50年、 その誓約を果たさなければならない。

 われわれは、文明上もっとも悲惨な戦争と人類を壊滅させる大量破壊兵器の開発の結末から 創り上げた人道的目標と理想から、はるかに離れたところにいる。
 幾百万の人々が新型コロナウイルス(COVID-19)に感染し、何十万の人々が亡くなるなか で、この疫病の世界的流行(パンデミック)はそれぞれの国の、そして国際的なシステムの脆弱さ、政策的失敗、深刻な国際協力の欠如を浮き彫りにした。だが、危機の中には機会がある。
このパンデミックはまた、将来の避け難い疫病の蔓延にどう備えるか、また、核兵器や気候変 動の脅威をどう逆転させるべきかを描き出している。
 われわれは、抜本的変革を要求する: 国連憲章が明らかにした 20 世紀のビジョンは、21 世紀の今、現実とされなければならな い。

● われわれは、瞬時に地球を破壊する核兵器と核戦争、気候変動により静かに進む破壊、環 境の荒廃、パンデミックの脅威など、存続に関わる難題に直面している。軍事増強はヨーロッ パでも世界各地でも劇的に強まっている。
● われわれは、経済的社会的不公正、大規模な貧困化、1%と残り99%の人たちとの間に劇的 に格差が広がる世界に直面している。10億人の子どもが日々飢えており、労働者や貧しい人々 が新型コロナウイルスの流行に無防備なまま置かれていることは、国際システムの底知れぬ欠 陥と不公正さとを明らかにしている。
● われわれは、強権的政府の増加と極右急進主義やファシズムの脅威の伸長に直面している。
非民主的で独裁的な政治が世界中のますます多くの国で影響を強め、政治的風潮を支配し、少
数民族や移民の人々の命を危険に陥れている。もっとも基本的な民主的権利さえ脅かされ、民 主主義は深刻な危機のただ中にある。
● われわれは、政府、企業、-そして個人も- が、あたかも環境悪化が簡単に是正できる かのように、あるいは別の惑星に移住すれば済むかのように、激しく地球を貪っている現実に
直面している。人間が創った気候変動は、生命と生存にとって日々の脅威となっており、その 他の環境破壊がわれわれの共存や、人間、その他の動物、植物の未来の形を脅かしている。

 これらの変化から恩恵を得られる者はほとんどおらず、他方で、地球に住む圧倒的多数の
人々は影響を受け、苦しめられている。戦争と不正義と地球規模の環境災害によって、何百万 人もの難民が生み出されている。
 しかし、困難、危険、抑圧のあるところには抵抗と変革のためのたたかいがある! 戦争、環境破壊、パンデミックへの脆弱さを内包する新自由主義は、日々、世界中で強まる 拒絶と抗議に直面している。

 われわれ平和、社会と気候の正義をめざす運動は、全世界の多様な草の根の、平和・正義・持続可能性、真の安全保障をめざす多彩なモザイク状の運動とともに、変革をめざす地球的流れの一部を担っている。国際的な協働の行動とレジスタンスによって、新たな平和の文化が創 造され、歴史的な境界や障害が克服され、共同の行動が発展する。
 われわれの力は、流れを平和、民主主義、正義の方向に変えるにはなお十分ではないが、変革の中心地は全世界に生まれつつある。目標を達成するためには 、さらに多くの運動や行動が 必要である。
 したがってわれわれは、たゆみなく以下のことをめざして活動する:

● 軍備競争の停止と核兵器の廃絶を求めたNPT第6条の即時履行;
● 核兵器のない世界への重要かつ補強的措置としての核兵器禁止条約の早期発効;
● NPT締約国が合意した中東非核・化学・生物兵器地帯の早期確立;
● 南アジア、北東アジア、ヨーロッパを含む世界のすべての地域で紛争と軍備競争を停止す る地域的な緊張緩和のプロセス;
● 世界的軍縮と兵器産業労働者の正当な転職、紛争を減らし紛争の平和的解決に役立つ緊張 緩和政策は不可欠である。軍事予算を世界的に大幅削減し、資金を人間のニーズを満たし環境 を守るために転用すべきである。持続可能な開発目標(SDGs)を、資源を軍事中心から平和 へと再配分する努力の中心に据えることは、軍縮によってのみ実現できる。

 平和・社会運動、労働組合は、マーティン・ルーサー・キングとネルソン・マンデラの伝統を引き継ぎ、貧困にあえぐ者、移民、難民、強権的非民主的政権の犠牲者たちを含む世界の弱者や抑圧された人々と連帯する。われわれは、参加型の民主主義、真理と科学の尊重、人種・ジェンダー・経済での公正を、呼吸するために空気が必要であるのと同じように必要としてい る。
 われわれは21世紀のグローバル化した世界の課題に直面している。平和はそれ自体では十 分でないが、平和がなければすべてが危険にさらされる。平和と正義は、人々の参加、平和と 社会的諸運動との協働、全世界的な協力のネットワークによってのみ達成される。
 われわれはより良き世界のために連帯して協働と組織化の活動を続ける決意である。 抵抗し、勝利しよう!

オンライン原水爆禁止世界大会ニューヨーク・青年集会:発言